大学の取り組み

保健学研究科

昭和26年に医学部附属看護学校が設置され、その後、今日の大学院保健学研究科に至るまで、当校は医療技術者教育および教員養成機関としての長い歴史と伝統があります。

現在の大学院保健学研究科では、教育と研究を通じてその成果を社会に還元し、人類の健康と福祉の向上に寄与することを理念としています。

本展示コーナーでは、これまでの教育で使用してきた教科書、教員や学生が作成したもの、さらには新しい取り組みについて紹介しています。

まず、これまでの教育で使用した教科書類として、看護学校時代に使用した「看護技術」に関する教科書、理学療法教育で最も使用されている「徒手筋力検査法」に関する教科書(初版から第8版)を展示しています。

つぎに、関節可動域を測定するための角度計、看護学生が看護技術を修得するために用いた物品、放射線発生の仕組みを教授するために使用した回転陽極エックス線管など、かつての講義や実習等で使用した物品等を展示しました。

さらに、教育学部特別教科(看護)養成課程や弘前大学医療技術短期大学部時代に、臨地実習で女子学生が着用したナースキャップやユニフォーム、現在、保健学科看護学専攻の女子学生が着用しているユニファームも展示しています。

医療系学生は、人体の骨の構造や連結を学ぶために交連骨格や分解骨を詳細にスケッチすることで理解し、さらには生命の尊厳を学びます。本学の千葉正司教授によって著述された骨学実習本と成人の乾燥交連骨格図を展示しています。また、病気や怪我による手指の変形の予防や矯正、訓練のために、作業療法学専攻の学生が制作した装具も紹介しています。

保健学研究科の特色の一つとして、緊急被ばく医療人材育成プロジェクトへの取り組みがあります。放射線に関する基本的な内容を記載したポスター、福島原発事故における保健学研究科の取り組み、弘前大学におけるプロジェクトの概要と地域連携について紹介しています。また、防護服を着用した人形も展示しています。

主な展示品

  • 徒手筋力検査法教本
  • 作業療法で作製する装具
    ナイトスプリント、ナックルベンダー、角度計(ゴニオメーター)
  • 卓上煮沸消毒器
  • 酸素吸入用器具
  • 洗眼瓶と洗眼受水器
  • 京大式蒸気吸入器
  • 回転陽極
  • 化学天秤
  • ユニフォーム
    医学部保健学科看護学専攻 現在、教育学部特別教科(看護)教員養成課程時代、医療技術短期大学部看護学科時代
  • 看板3種
  • 骨学実習教本
  • 頭蓋骨を下から見た図
  • 幼児の乾燥交連骨格タペストリー
  • 成人女性の交連骨格タペストリー
  • 放射能防護服
  • 福島原発事故における保健学研究科の取り組み
  • 弘前大学における被爆医療人材プロジェクトの概要と地域連携
  • 放射線って何だろう?
  • 保健学研究科研究紹介 デジタルパネル
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