展示室案内

前身各校の歩み

弘前大学は、1949年(昭和24年)5月、前身校である官立弘前高等学校・青森師範学校・青森医学専門学校を基盤として、新制弘前大学が開学しました。それから、すでに半世紀以上が経過しました。

津軽地方のみならず青森県、北日本の地域にあって、弘前大学が高等教育機関として、大きな役割を果たしてきました。当コーナーでは、官立弘前高等学校や青森医学専門学校、青森師範学校など、弘前大学開学以前の前身各校に関する資料を展示しています。

展示品は、官立弘前高等学校において使用された時計、同学校校旗、青森医学専門学校校旗、1921年(大正10年)
の官立弘前高等学校開校式祝辞、1879年(明治12年)に青森県師範学校で編纂・刊行された『陸奥地誌略』、1945年(昭和20年)の青森師範学校卒業式告辞、1924年(大正13年)の官立弘前高等学校建造物完成の棟札等です。

いずれも、弘前大学の前身校の歴史を物語る品々で、なかでも、当時青森市にあって1945年(昭和20年)7月末の青森空襲によって壊滅的な被害を被った青森師範学校ならびに青森医学専門学校(被災の後、両校は弘前市に疎開し、現在の弘前大学教育学部と医学部へと発展してゆきました)の展示品は、今では当該の各学校にかかわるものがほとんど残されていない現況にあって、まことに貴重な品々と言うことができるでしょう。

なお、官立弘前高等学校は1950年3月、青森師範学校・青森青年師範学校は1951年3月、青森医学専門学校は1951年3月に閉校し、弘前医科大学は1960年3月に廃止されました。