弘前大学資料館第33回企画展「ダイアローグ –松丘保養園と出会う」を開催

会期:2023年12月7日(木)~2024年1月29日(月)(終了しました)

この企画展は、青森市石江にある松丘保養園に関するものです。国立療養所はハンセン病回復者らの施設として現在全国に13箇所ありますが、松丘保養園はそのひとつで、およそ110年前につくられました。ホームページによれば2023年4月1日現在の入所者の方々の数は48名、平均年齢は88.9歳です。

この松丘保養園と出会う場を、園と離れた場所にも設けること。それがこの企画展のねらいにほかなりません。東京都東村山にある国立ハンセン病資料館は、公衆衛生の歴史と隔離政策の成立との関係、入所者の人権問題と国賠判決までの日本のハンセン病問題の歴史全般にかかわる常設展示をもっています。わたしたちは、松丘保養園にまつわる作品を集めて、ここ青森県というローカルな場において展示すること、園で暮らす人・暮らした人の作品から園での生活史を考えることを試みます。歴史の流れのなかでの松丘保養園の現在と将来の意味をあらためて考える対話のはじまりとなればと願っています。なお、取材につきましては、事前に電話等にてご連絡いただけますようお願い申しあげます。

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