企画展開催情報

弘前大学資料館第17回企画展 被災地と向き合う -文化財レスキューの取り組みー 会期:2017年10月28日 ( 土 )~ 12月16日( 土 )

弘前大学資料館17回企画展「被災地と向き合う—文化財レスキューの取り組み」
国立歴史民俗博物館共同企画
弘前大学資料館×弘前大学人文社会科学部×国立歴史民俗博物館

 平成29年4月、弘前大学人文社会科学部と国立歴史民俗博物館は教育研究連携協定を結びました。この協定にもとづき、両者は協力して教育研究に携わっていくこととなりました。今回は、その事業の一環として、弘前大学人文社会科学部と国立歴史民俗博物館を拠点とする研究ユニット「地域における歴史文化研究拠点の構築[人間文化研究機構広領域連携型基幹研究プロジェクト「日本列島における地域社会変貌・災害からの地域文化の再構築」]が被災地で取り組んできた文化財レスキューやボランティアの活動を紹介し、あわせて被災地の生活文化を紹介します。

●文化財レスキュー
 本学の文化資源学コースの片岡太郎講師(文化財科学)は、東北地方太平洋沖地震の被災地で被災した各地の文化財を救う活動に携わってきました。国立歴史民俗博物館も被災地である宮城県気仙沼市で、被災した住宅が所蔵してきた生活資料を保全する活動を続けてきました。こうした活動は、文化財レスキューと呼ばれます。
 災害が起きると生活のためのインフラなどの復旧が急がれる一方、地域の歴史や文化を伝えるモノ(物質文化)はあまりに当たり前のものであるがゆえに顧みられずに廃棄されたり、散逸してしまったりすることがあります。しかしこうした文化財や生活資料、そしてその背景にある人びとの記憶、経験は、復旧後の地域の将来を考えるための原資なのです。そして人びとの記憶や経験は、往々にしてモノやモノが存在した風景とともにあります。したがって記憶や経験を支えるモノを失うと、人びとは記憶や経験をも忘れ、原資は永遠に資源化できなくなってしまいます。そこで将来に向けてモノを一時的に保全し、災害後に活用できるように応急処置をするのが文化財レスキューの役割です。

●地域文化の聞き取り調査・記録
 弘前大学ではボランティアセンターが中心となって、学生や教員、市民が協働して岩手県野田村での被災地支援を続けてきました。活動では、生活への支援、イベントを通じた住民との交流の他、生活に関する聞き取りを実施して、その成果を報告書にまとめてきました。
 国立歴史民俗博物館もまた、モノをきっかけとして地域の人びとから記憶を聞き取ったり、映像に記録したりして、それらをブックレットや展示の形で発信してきました。
 こうした人びとの生活文化の記録もまた、地域の未来を考える上での材料となっていくもので、未来の原資を蓄積する作業なのです。

主な展示資料
救出された気仙沼尾形家の民具・信仰資料・生活道具
チリ地震津波見舞申受帳
昭和3年大津波の日記
津波・地震の見舞葉書 など
文化財レスキューの道具
文化財レスキューの活動(映像・パネル)
ボランテイアセンターの活動(映像・パネル)
民具・生活道具・文書の救出作業(映像)

会期 2017年10月28日 ( 土 )~ 12月16日( 土 )
会場 弘前大学資料館
このページのトップへ
single-exhibitions